じっと見つめてしまっていたのか、藍くんが心配そうに眉を下げた。
い、いけない。
藍くんを見たままぼーっとしちゃった。
「ううん! 落ち着いてきたから大丈夫」
「なら、よかった」
愛おしそうに藍くんが笑った。
それからクレープを食べて、いろんなアトラクションに乗って、あっという間に夕方になった。
翠くんが「今日はディナーもあるよ」と教えてくれて着いたのは、オシャレなイタリアン風カフェ。
白とベージュ色の木目を基調にした柔らかい雰囲気の内装で、案内してもらったのはソファで仕切られたテーブルだった。
すごく可愛いお店……!
こんなオシャレなところははじめて。
「まーやは誕生日席ね」



