「可愛い、舞彩」
「藍く……ん……っ」
わたしの名前を愛おしく囁いて、上から重ねるようなキスをした。
甘いリップ音を立てながら、ゆっくりと形を確かめるように……。
初めてのキスにとろけちゃいそうで、頭の中が藍くんでいっぱいになる。
「やば……、甘すぎ。もっかい、いい?」
大好きな藍くんがわたしだけを見つめてくれるから、小さくうなづいた。
また甘いのが降ってくると、藍くんの唇の柔らかさが伝わってきて、だんだんとクラクラしてくる。
「ん……んっ」
「こんな可愛い声、誰にも聞かせられないな」
角度を変えて、何度も味わうようなキスをされた。
「あい……く……っ」
そろそろ立っていられなくなって、藍くんのTシャツの裾を引っ張る。
わたしの限界に気づいてくれて、そっと唇が離れた。
「……俺、舞彩限定のキス魔かも」
「えぇっ……?」
「もっと、舞彩がほしい」



