【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



わたしも藍くんに応えるように、腕をまわして体を近づけた。

藍くんとこうしてると、幸せな気持ちでいっぱいになる。


ずっと〝兄妹〟とか、〝血が繋がってない〟とか、〝藍くんとは想いが通じ合えない〟とか、いろんな感情と葛藤していたから、素直に甘えられて心が満ちていく感じがする。

そっと体が離れて、藍くんがわたしを見つめた。


好きな人が目の前にいる。

想いが通じ合えている。


それだけで、好きな気持ちがどんどん増えちゃう……。



「……その顔はやばい」

「えっ……?」

「キスしたくなる」



キス……!

慣れない単語がまたやってきて胸がドキッとした。


そ、そうだ。

さっきもそういう話をしてたんだった……。