【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



頬にチュッと触れるくらいのキスをされた。



「ひゃ……藍くんっ」



触れた頬を抑えながら藍くんを見ると、すごく嬉しそうに微笑んでいた。

これだけでドキドキしちゃうんだから、ホンモノをしたときはどうなっちゃうんだろう……っ。




°


体育祭が終わって、ドキドキな後夜祭の時間になった。

藍くんと渡り廊下で待ち合わせをして、そこに向かうともう待っててくれていた。

わたしに気づいて寄りかかっていた背中を離して軽く微笑む。



「舞彩、お疲れ」

「藍くんもお疲れさま」



たったこれだけの会話でも、わたしの心は温かくなった。

藍くんを見るだけでかっこいいなって思っちゃう。


両想いって自覚すると、好きが溢れちゃうな……っ。



「いまなら空いてる教室あるから、行かない?」

「えっ……!」