【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



わたしが会話に戸惑っていると、藍くんから話してくれた。



「ちょっと歩こうか」

「あっ、うん……!」



藍くんが向かうところにわたしも並んでついていった。

ちょっとだけ沈黙が続くと、それを先に解いてくれたのは藍くんだった。



「……最近さ、俺のこと避けてる?」

「えっ……」

「俺だけかな。なんか、舞彩が遠い気がして」



わたしが意識してるせいで、会話も弾まないし、不安になってるのかな……。

前にわたしが感じたのと同じ気持ちにさせちゃってる……よね。



「そんなことないよ。藍くんがかっこいいから、意識しちゃってるのかも」

「え……?」

「あ……! いまのは違くて!」