「橙ちゃん。遠心力で寄っかかってくるなよ?」
「大丈夫だって! ……たぶん?」
「お前な〜」
乗り順は翠くん、橙ちゃんと桃くん、藍くんとわたしでペアになった。
スタッフさんから乗車の案内をされて、それぞれのイスに座る。
安全バーをしっかりつけて出発の準備ができた。
「それでは、いってらっしゃ〜い」
明るいあいさつで見送られて、コースターが動いた。
この上に行くまでがすごくドキドキなんだよね……っ。
けっこう叫んでる人いたし、やっぱり怖いのかな。
「舞彩。怖くない?」
隣の藍くんが声をかけてくれた。
「だい、じょうぶ!」
絶叫に乗るのは久しぶりだけど、前も楽しく乗れたもんね!
だからきっと……。



