【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



「……まぁ、たしかに?」

「なら、コーヒーカップに彩ねぇとふたりで乗ろうかなー!」

「藍の言うとおり、それでもいいな」



藍くんすごい。

みんなを簡単に納得させちゃった。


それに、藍くんも隣がいいって思ってくれてるなんて……。



「よし、決まり。行こう舞彩」

「わっ……」



少し楽しそうに笑う藍くんに手を引かれて、みんなでジェットコースターに向かった。

テンション高めの桃くんや橙ちゃんと違って落ち着いている藍くんだけど、楽しそうにしてくれてよかった。

アトラクションに乗れるまでの並んでいる時間も、次はなにに乗るか、学校であった出来事とか、たわいもない話で盛り上がり、いよいよ順番がまわってきた。



「ジェットコースターとか久しぶりすぎてなんかキンチョーする!」