【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



藍くんが指を差したほうに人が集まっていた。

背もたれなしの白いベンチが円を囲むように並んでいる。



「うん……!」



優しく笑う藍くんと空いてる席を見つけて座った。

目の前にはわたしたちと同じくらいの高校生カップルがいて、隙間なく肩を寄せて楽しそうに笑ってる。


いいな……。

両想いだよね、きっと。

相手の気持ちがわかってたら、くっついたり、甘えたりできるんだろうな……。


『彩が心から楽しんでくれたら、藍も満足するよ。むしろ甘えていいくらい』


翠くんに相談したとき、こんなことを言ってたのを思いだした。


ちょっとだけ……わたしもいいかな。

体重をすこしだけ預けるように藍くんに寄りかかった。



「舞彩……」



繋がれていた藍くんの左手が右手に変わると、その空いた左手でわたしの肩下の二の腕に触れて自分のほうに寄せる。

わたしが寄り添ったのを受け入れてるみたいで嬉しい。


今日だけの彼女だから。