みんなが帰ってきてからは藍くんをまともに見れなくなった。
これって完全に意識しちゃってるよね。
だって、考えるだけで体が熱くなってくるんだもん……。
「彩ねぇ? 僕のパンツをそんなに眺められると恥ずかしいよ」
「えっ! あ、ごめんね!」
橙ちゃんに声をかけられて我に返った。
手が止まってた……!
慌てて残りの洗濯物を広げながら干していく。
「なんか……悩んでる?」
「っ……」
気づかれるくらい顔に出てた……?
「……ちょっと、いろいろ混乱しちゃって」
「そっかぁ……。僕で良ければ話してよ! 彩ねぇの力になりたい」
橙ちゃんがまっすぐな瞳で見つめてくる。
うぅ……。
そんな純粋に見られたら、隠すなんてできないよ……。



