藍くんが小さい声でつぶやいたけど、はっきり聞こえなかった。
「うん……?」
聞き返したら、切ない顔で見つめられて、頭にポンと手を置かれた。
「なんでもないよ。俺が……我慢すればいいだけだから」
我慢……?
言いたいことは言ってほしいけどな……。
藍くんの言っている意味がわからないまま、ご飯を作ることになった。
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ご飯とお風呂を済ませて、洗濯物を干した。
今日の藍くんとの出来事でドキドキしすぎて、ずっと頭から離れない。
『絶対にひとりにさせないから』
わたしが怖い思いをしてるときもそばで抱きしめてくれたり。
『もっと、可愛いところ見たいなって』
耳もとで甘い声を囁かれたり。



