【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



藍くんが小さい声でつぶやいたけど、はっきり聞こえなかった。



「うん……?」



聞き返したら、切ない顔で見つめられて、頭にポンと手を置かれた。



「なんでもないよ。俺が……我慢すればいいだけだから」



我慢……?

言いたいことは言ってほしいけどな……。



藍くんの言っている意味がわからないまま、ご飯を作ることになった。




°


ご飯とお風呂を済ませて、洗濯物を干した。

今日の藍くんとの出来事でドキドキしすぎて、ずっと頭から離れない。


『絶対にひとりにさせないから』


わたしが怖い思いをしてるときもそばで抱きしめてくれたり。


『もっと、可愛いところ見たいなって』


耳もとで甘い声を囁かれたり。