「えっ……! だ、大丈夫だよ?」
「手伝ってくれるお礼ってことで」
お礼……?
藍くんなりに感謝を伝えるつもりだったり……?
それならお願いしようかな。
「うん。じゃあ……」
両手を前に持ってきたら、藍くんがリボンに触れた。
緩んでいたヒモが結ばれて腰まわりが引き締まる。
「これって、俺が去年のクリスマスにプレゼントしたエプロンだよね」
「そうだよ。ワンピースみたいにフリルが広がってお気に入りなんだ」
毎年やってる家族のクリスマスパーティーでもらったもの。
これを身に付けてるとご飯を作ってるときも気分が上がるんだ。
「舞彩に使ってもらえて嬉しい。それに……」



