藍くんが洗面室のブレーカーを上げて廊下を確認すると、リビングの電気がドアからもれて明るくなっていた。
「よかった。戻ったな」
「ありがとう、藍くん」
「ん」
安心させるようにわたしの頭を撫でてくれる。
怖かった気持ちがすこし落ち着いた。
これも、藍くんのおかげだよ。
リビングに戻ったら、藍くんがキッチンを見た。
「そうだ、ご飯の作り途中だった。舞彩も手伝ってくれる?」
「もちろん……!」
藍くんが準備してくれてるのに、静かに待ってるわけにはいかいよ。
キッチン横のパントリーからエプロンを取り出してヒモを肩にかけた。
後ろのリボンを結ぼうとすると、藍くんがわたしの背中側に立つ。
「結んであげようか」



