【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



必死に駆けつけてくれて、泣いてるわたしを安心させるように抱きしめてくれた。



『もう大丈夫。俺がいるから。もうひとりにさせないよ』



あのときも、藍くんがいてくれたから救われた。


その出来事があってからは暗いところが苦手になってしまったけど、藍くんのおかげでトラウマまでにはならなかったんだ。



「ブレーカー上げに行こう。そしたら電気がついて明るくなるよ」



藍くんはスマホで周りを照らしてくれた。



「俺の手、離さないで」



わたしがそばにいるのを確認しながらゆっくり洗面室まで連れて行ってくれる。


頼もしくて……かっこいいな。

落ち着いてて、わたしのことを気にかけてくれて。


藍くんは、やっぱり男の子なんだ……。