【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



や、やだ。

近くに落ちたらどうしよう。


ひとりでいるのは怖いよ……っ。

早く終わらせて藍くんのところに行こう……!


鳴り止まない雷に怯えながら掃除をして、急いで藍くんのところに戻った。



「藍くん……っ」

「ん? ……泣きそうな顔してどうした」

「か、かみ……雷が……きゃあっ」



バンッと大きな音がして、あたりが真っ暗になった。

思わず目の前の藍くんに抱きつく。



「舞彩……」

「うぅ……っ」



藍くんがいてくれてよかった。

暗いところは苦手……。


怖いよ……っ。



「舞彩、大丈夫だ。俺がいる。絶対にひとりにさせないから」