「えっ……!」

「すごい視線感じたから」



わたし、藍くんのこと見つめちゃってた……!?



「ううん! 藍くんっていつも優しいなって思って……」



『藍くんのことを考えてた』なんてストレートには言えない!

優しい、くらいなら本当に思ってることだから……。



「そりゃ……ね。舞彩が大事だから」



その言葉だけじゃ足りないくらいに大事にしてもらえてるのは実感してるよ。

でも、それって家族だからだよね。


『舞彩は俺の妹です』


藍くんは保健の先生にはっきり答えてた。

わたしを妹としか見てないだろうし、わたしが意識してたら変に思われる。


それで関係が悪くなるのも想像したくない……っ。



「えへへ、ありがとう。わたしも藍くんのこと大好き!」