「どっちにしても、俺の心配ってことね。ほんとにまーやは期待以上だよな」 期待以上になれてるのかな……。 桃くんが心配なんだよ。 「まーやが言うなら仕方ない」 桃くんはなにかを決心して立ち上がった。 「今日から夜ご飯は家で食べるようにする。まーやに寂しい思いさせたくないからな」 歯を見せて明るく笑った。 わたしが伝えたかったのは〝友達を優先してほしいこと〟だったけど、それでも桃くんはわたしを優先してくれた。