「——あ……や。……あや」



どこからか、わたしの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

心地よくて柔らかい、あたたかな声。


誰……?



「まーや」

「舞彩(まあや)。朝だよ」

「起きて〜〜」



あ……さ?

そっと目を開けると、ベッドにそってわたしを見つめる男の子4人。



「彩(あや)。おはよう」

「やっと姫が目覚めたー。おはよ」

「おはよ。舞彩」

「おはよう! 彩ねぇ!」