想像していた通り、地中海料理に似た雰囲気の料理がテーブルを埋め尽くしていた。

「うんまーい!」

ジョニデがおすすめしていたサワークリームが、まじ神ってる。どれを食べても美味しくて震える。

白身の魚とアボカドのタルタルっぽいのにサワークリームのソースがかかってるのとか。キノコのマリネっぽいのも、多分サワークリームで味付けされてる。

そして、マッシュポテトとサワークリームを合えたやつ。これを薄く切ったカリカリのパンに乗せて食べると、、もうお酒が止まらんよー!

チーズも凄く美味しくて、タコと野菜でマリネされたサラダが最高だった。

そしてもちろん、魚介からたっぷり出汁をとったスープも、絶品。美味しいチーズとそのスープを使ってるんだから、当然素晴らしい味わいとなったリゾットは、締めに相応しいといえよう。

もっと食べたいのに、お腹がいっぱい過ぎてもう食べられないよ。

あのフライをサワークリームにつけて食べたいし、お肉料理だって全然食べれてないのに。

せっかく私のために作ってくれたのに、こんなにいっぱい残しちゃって、本当にごめんなさい。

「お腹がいっぱいでごめんなさい、もっと食べたいよ、ううう」

「ハハハハハ!聖女が飲み過ぎて泣いてるぞ!大丈夫だ、聖女!俺がついてる。いくらでも泣けばいい!慰めてやろう!」

「誰ですか!二人にこんなに飲ませたのは!ああ!王子!もう飲まないで、、って聖女をどこに連れてくつもりですか!?」

「ジョニデー助けてー私がさらわれてるよー」

あ、そうだ。こんな時こそ、練習のせいかをみんなにお披露目しなくちゃだね。

針を刺してピリッとさせるイメージで、、

バチバチバチバチバチバチ!

「ウギャーーーー!」
「ウキーーーーー!」
「ヒーーーーーー!」

その後の記憶は一切ない。翌日私がお酒を禁じられたのは、言うまでもないことだろう。