東条朝都(とうじょうあさと)はテントウムシをクモの巣から助けたことがあった。ところが、それはテントウムシではなく妖精だった。
朝都は切れ長の目、朱(あか)い瞳をしていた。つややかな漆黒の髪。ショートヘアを真ん中で分けている。えりあしをきれいにしていた。
ある日、朝都の部屋にテントウムシが飛び込んできた。テントウムシは朝都のとこに来た。朝都の手にとまった。
「お、テントウムシ」
と、朝都。朝都はあのとき助けたテントウムシじゃないかと思った。朝都はテントウムシが止まった指を顔に近づけた。
「お前、あのとき助けてやったやつだな」
「そうでございます」
と、テントウムシが言った。
「え」
朝都はびっくりした。幻聴?朝都はテントウムシを見つめた。
「お前、しゃべった?」
「はい。ご主人様」
と、テントウムシ。
「お前はあのとき助けたやつか」
と、朝都はきいた。
「そうです」
「そうなんだ」
「ぜひご主人様におつきしたくて、こうして参りました」
「テントウムシが、恩返しするのか」
「私はテントウムシではありません」
「え」
「私はテントウムシのような姿をした妖精なのです」
「えええええええええええ」
朝都。
「わたくし、星子と申します」
「えええええええええええ」
「俺、朝都」
「そうでございますか」
こうして、テントウムシの姿をした妖精星子は朝都にいつもつきまとうようになった。
朝都は切れ長の目、朱(あか)い瞳をしていた。つややかな漆黒の髪。ショートヘアを真ん中で分けている。えりあしをきれいにしていた。
ある日、朝都の部屋にテントウムシが飛び込んできた。テントウムシは朝都のとこに来た。朝都の手にとまった。
「お、テントウムシ」
と、朝都。朝都はあのとき助けたテントウムシじゃないかと思った。朝都はテントウムシが止まった指を顔に近づけた。
「お前、あのとき助けてやったやつだな」
「そうでございます」
と、テントウムシが言った。
「え」
朝都はびっくりした。幻聴?朝都はテントウムシを見つめた。
「お前、しゃべった?」
「はい。ご主人様」
と、テントウムシ。
「お前はあのとき助けたやつか」
と、朝都はきいた。
「そうです」
「そうなんだ」
「ぜひご主人様におつきしたくて、こうして参りました」
「テントウムシが、恩返しするのか」
「私はテントウムシではありません」
「え」
「私はテントウムシのような姿をした妖精なのです」
「えええええええええええ」
朝都。
「わたくし、星子と申します」
「えええええええええええ」
「俺、朝都」
「そうでございますか」
こうして、テントウムシの姿をした妖精星子は朝都にいつもつきまとうようになった。


