中に入ると、優太先生が診察を終えた患者さんのカルテに診察内容を打ち込んでいる。
私に気が付いた優太先生と視線が絡み合って、ドキンと心臓が飛び跳ねた。
「あ、あの。次の患者さんの……大野さんのカルテ、お持ちしました」
「あぁ、ありがとう」
「えっと……大野さんで最後、です」
「わかった。ラスト、頑張るか」
優しい笑顔を向けてくれる優太先生。
ドキドキと心臓が大きく暴れ出し、ペコリと頭を下げてから診察室を飛び出した。
昨日までなんとも思っていなかった優太先生。
今日のお誘いがデートだと確定したわけではないけれど、安達さんの『西野さん狙い』という一言が、昨日から私の脳裏に張り付いていた。
「……変に意識しちゃダメ」
両手をそっと胸に当てて、静かに深呼吸をする。
……舞い上がっちゃダメ。
これがデートでなくて本当に相談事とかだったら、恥ずかしいじゃない。
それに私はまだ……。
「西野さん? 大野さん、診察終わったから会計よろしくね」
「え? あっ、はい。すみません、すぐやります」
考え事をしていると、先ほどの大野さんのカルテが戻ってきた。
パソコンに必要事項をカタカタと打ち込んで会計を出すと、待合室でに腰かけている大野さんを呼ぶ。
私に気が付いた優太先生と視線が絡み合って、ドキンと心臓が飛び跳ねた。
「あ、あの。次の患者さんの……大野さんのカルテ、お持ちしました」
「あぁ、ありがとう」
「えっと……大野さんで最後、です」
「わかった。ラスト、頑張るか」
優しい笑顔を向けてくれる優太先生。
ドキドキと心臓が大きく暴れ出し、ペコリと頭を下げてから診察室を飛び出した。
昨日までなんとも思っていなかった優太先生。
今日のお誘いがデートだと確定したわけではないけれど、安達さんの『西野さん狙い』という一言が、昨日から私の脳裏に張り付いていた。
「……変に意識しちゃダメ」
両手をそっと胸に当てて、静かに深呼吸をする。
……舞い上がっちゃダメ。
これがデートでなくて本当に相談事とかだったら、恥ずかしいじゃない。
それに私はまだ……。
「西野さん? 大野さん、診察終わったから会計よろしくね」
「え? あっ、はい。すみません、すぐやります」
考え事をしていると、先ほどの大野さんのカルテが戻ってきた。
パソコンに必要事項をカタカタと打ち込んで会計を出すと、待合室でに腰かけている大野さんを呼ぶ。



