合宿3日目。
 今日は最終日だ。

 色々ありすぎて、あっという間にこの日が来たと感じる。

「もっとここにいたいし、ネコちゃんにも会いたいなぁ」って華恋が言っていた。華恋が残るなら自分も残ろうと思っていたけど、結局みんなと一緒に帰ることに。

 帰り道、みんなが帰る方向を見て歩いている中、俺だけ立ち止まり後ろを向いた。

 そして泊まっていた場所を見つめる。

 不思議な体験をした場所。
 そして、小さい頃から好きだった華恋と気持ちを伝えあえた、大切な思い出の場所となった。

「神谷くん、大丈夫?」

 立ち止まっている俺に気がついて、駆け寄ってくる華恋。

「大丈夫。よし、行こっか」
「うん」

 俺は華恋の手をとった。
 そして彼女と一緒にみんなの元へ。



✩.*˚

  華恋と一緒に再びここに来て
  ネコちゃんに会いたいと願う
   彼女の想いが叶うのは

 また別のお話

✩.*˚