「なぎさくんのことが好きなのっ……」

笑顔で支えてくれるなぎさくんが好き。

笑顔で守ってくれるなぎさくんが好き。

笑顔で私を笑わせてくれるなぎさくんが好き。

元々人形だったことは分かっているけど、それでも好きなんだもん……。

私が本気だってことが伝わってほしくて、なぎさくんをじっと見つめる。

するとなぎさくんから視線を逸らされて、残りの花火に火をつけた。

「なぎさくん……?」