なくてホテルの外まで出てしまう。

なぎさくん、一緒に花火してくれるかな……?

そう思っていると、後ろから大好きな声が聞こえてくる。

「うさぎちゃん?」

「なぎさくん!」

「どうしたの?体、せっかくお風呂に入ったのに冷えちゃうよ?」

そう言いながら、私の元に駆け寄ってくれたなぎさくんに、少し安心する。

「お父さんが、二人で花火をしていいよって」