持っていた花火を見せながらそう言うと、なぎさくんはそっか、と少し考えるような仕草

をする。

どうしよう……断られちゃうかも……。

「あ、あの……別に絶対じゃなからしなくても————」

「いいね、花火!近くに公園があるみたいだから、行こっか。確か、花火はしてよかったはず」

……花火、してくれるんだ……。

よかった……。

さっきまで探索をしていたのか、迷いなく歩いていくなぎさくんについて行くと、広い

公園に着いた。