「黙ってないでさっさとなんか言えや!」

「きゃっ……」

ずっと黙っている私が気に食わなかったのか、思いっきり肩を突き飛ばされる。

その反動で、壁に激突して思いっきり頭を打つ。

「いったぁ……」

打ちどころが悪かったのか、少しずつ視界が掠れていく。

「ね、ねぇ、これやばくない?」

「も、もう行っ!」