ヴァンパイア王子と秘密の甘い独占契約

というか、今頃学校はどうなってるんだろう?


けっこうドタバタしちゃったから、もう女子寮どころか男子寮にまで、私が人間だって噂が広まっているのかもしれない。


あっ、姫咲さん達は?


もう今頃マントを羽織って、飛んで私のことを探していたりして……。


もし、そうだったら、見つかるのも時間の問題かも……⁉


どっ、どうしよう……!


「大丈夫。後ろには誰もいないよ」


御影くんが私の心を読み取ったのか、あやすような口調で優しく教えてくれた。


「ほんと……?」

「ほんと。だから、安心して」

「でっ、でも、私の秘密が……。人間だってこと、姫咲さん達にバレちゃったみたいだし……。他の生徒のみんなにも広まって、余計な騒ぎになって、学校に行き辛くなったら……」

「それも、もう対策済み。桧山さんの部屋に行く前に、『いきなり人間とか言いがかりをつけて、集団で一人を追い駆けてる生徒がいる』って寮母さんにチクっといたから。あいつら今頃シメられてるはずだよ」

「そ、そうなんだ……」

「俺からもちゃんと、明日姫咲達に言い聞かせとく。昼休みに桧山さんにわざとぶつかった件のことも怒ったのに、懲りてないようだったし」

「その件のこと、知ってたの?」