ヴァンパイア王子と秘密の甘い独占契約

「今、私に何したの⁉」

「食事」


ぺろ、と唇の横に付いた真っ赤な血をなめながら答える御影くん。


「きみ、人間でしょ」


間髪入れずに図星を突かれて、体から体温がさあっと引いていく。


「なっ、何のことでしょう……?」

「とぼけたって無駄だよ。俺、普通のヴァンパイアより鼻が利くからさ」

「え……?」

「だから、こんな子供騙しには、そうやすやすと引っかからないってわけ」


そう言った御影くんが細い指でつまむように拾い上げたのは、いつの間にか落してしまった私のアトマイザー。
桧山雫。


この学校に入学してまだ1ヶ月しかたってないのに、隠し通していたはずの秘密が、あっさりとバレてしまいました……。