ヴァンパイア王子と秘密の甘い独占契約

耳元で聞こえた低い声に、どくんっと心臓が嫌な音を立てた。


私、もしかしなくても血を吸われてる……?


「やめて‼」


我に返った私は、両手で思いっきり御影くんの体を突き飛ばした。


「いった、何すんの?」


よろめいた御影くんは、私から離れるなり不機嫌そうに顔をしかめる。


「それはこっちの台詞だよ!」


まったくもう、何で御影くんが被害者面すんの?


ひどい目に遭ったのは私の方なのに。