「君と想いが通じ合って本当に嬉しい。夢みたいだ。……どうか、ずっとそばにいてくれ。レティシアじゃなければダメなんだ」
懇願するように言われ、胸がトクンと高鳴った。
視線が交差する。熱を帯びた眼差しに、視線が縫い止められる。自分を求めてくれているのがわかる。彼が安心できるよう、レティシアはふわりと微笑んだ。
「はい。おそばにおります。これからも、ずっと」
「あ、ありがとう。その……抱きしめてもいいだろうか?」
返事をする代わりに、レティシアはエリオルに抱きついた。
最初こそ氷のようにカチコチに固まっていたが、しばらくすると戸惑いがちに背中に腕が回され、優しく抱き返される。
心の声が聞こえていたときは、あんなにも騒ぎ立てていた心音は今は不思議と落ち着いている。エリオルから漂う、爽やかなシトラスとココナッツが合わさった香りのおかげだろうか。
無言が続いても、心の声が聞こえなくなっても、もう不安に思うことはない。
これからは彼が直接、言葉で教えてくれるから。
◆◇◆
翌日、深紅と純白のアネモネが屋敷に届けられた。
懇願するように言われ、胸がトクンと高鳴った。
視線が交差する。熱を帯びた眼差しに、視線が縫い止められる。自分を求めてくれているのがわかる。彼が安心できるよう、レティシアはふわりと微笑んだ。
「はい。おそばにおります。これからも、ずっと」
「あ、ありがとう。その……抱きしめてもいいだろうか?」
返事をする代わりに、レティシアはエリオルに抱きついた。
最初こそ氷のようにカチコチに固まっていたが、しばらくすると戸惑いがちに背中に腕が回され、優しく抱き返される。
心の声が聞こえていたときは、あんなにも騒ぎ立てていた心音は今は不思議と落ち着いている。エリオルから漂う、爽やかなシトラスとココナッツが合わさった香りのおかげだろうか。
無言が続いても、心の声が聞こえなくなっても、もう不安に思うことはない。
これからは彼が直接、言葉で教えてくれるから。
◆◇◆
翌日、深紅と純白のアネモネが屋敷に届けられた。



