次の日になりました。

文化祭の朝です。


「今日は何時に、学園までお迎えにくればいい?」


学園の駐車場に、いつもどおり車を止めてくれたお父さん。

かなりの娘LOVEで

千夜湖(ちよこ)はケーキなんだ。家と学園以外ではフォークに襲われる可能性がある。一人で出歩いちゃダメだよ。外に出る時は、お父さんがついてくからね』

そう言って高校まで毎日、送り迎えをしてくれている極度の心配性。


小5の時、私はフォークに誘拐されそうになった。

そんな危険なことが起きれば、世の中のお父さんは誰しも心配性になるだろう。

こうなったのも私のせい。

お父さんが不憫に思えて、言いつけは守ることにしている。

家族を悲しませることは、二度としたくない。



今日の帰りの時間かぁ。

4時ごろかな?

文化祭の片付けもあるしなぁ。