嬉しかった。 心が躍りたくなる、そんな高揚感に襲われて。 私はいつの間にか、泣いていたことなんて忘れて笑ってた。 『甘さとかしょっぱさとか、大丈夫かな?』 『合格。店出せるレベル』 アハハ、それは大げさだよ。 でも、なぐさめてくれたのかな? 今ちょっとだけ、口角が上がったような…… 『正直言うと、極甘な卵焼きが好きだけど』 そうなの? じゃあこれから卵焼気を作るときには、たくさん砂糖を入れるようにしようっと。 卵焼きを焼くたびに、この時間を思い出せるように。