「一生、俺のそばにいてね」


あまえるような甘々な視線。

私に突き刺さないで。


「チョコちゃんがいないと、俺は生きていけないんだからね」


極甘なハニーボイス。

奏でながら、ゆるっと微笑まないで。


「なんで俺が、チョコちゃん以外に笑いかけないか知ってる?」


「えっと……無駄な体力を使いたくない……とか?」


「それもあるけど」


(たまき)くん狙いの女子に、囲まれたくないからかな?」


「チョコちゃんに、わからせたいんだ」


「え?」


「俺にとってチョコちゃんだけが、唯一無二の特別な存在だって」




やめてよ。

面と向かって、甘いセリフをささやくの。

幸せ過ぎて、勘違いしちゃうから……