Reiさんの曲と出逢い、桜が話をして、俺が聞く日々を半年程過ごしていた、とある日。
俺は病室のドアを開ける。
「桜、きたぞ...」
桜は俺の声に気づいていないのか、ずっと窓の外を見続ける。
「...桜?」
「...ねぇお兄ちゃん」
桜は小さな声で俺に話しかける。
「...どうした?」
「私...さ...」
桜の声が震える。顔は見えないが涙を流していると分かった。
何かあったのかと駆け寄ろうとした時、その言葉は聞こえた。
「...生きたいなぁ...」
それは俺が何年も聞きたかった言葉だった。
小さく溢れた桜の想いに俺の瞳から涙が溢れる。
「...また満開の桜が見たいなぁ...」
桜が見つめる外には葉っぱすらついていない木があった。
その木は春になると満開の桜を咲かせる。
桜は今、来年の春に想いを馳せていた。
未来を想像する桜を想うと胸がいっぱいになった。
「...俺も桜と一緒に満開の桜見たいよ」
「...うん」
「来年だけじゃない、ずっと先でも一緒に見たい」
「......うん」
俺の方を向いた桜は涙を浮かべながら微笑んでいた。
「何かあったのか?」
「...Reiさんにね、好きな季節聞いてみたんだ。そしたら春だって答えてくれたの。どうしてですか?って聞いたら桜を見てると生きようって思えるからだって...。それでね、その後に言ってくれたんだ」
桜は話しながらスマホを大切そうに握りしめる。
「桜ちゃんも私にとって生きる元気を与えてくれる存在だよって。これからも生きて、こんな風にメッセージを送り合う存在で居続けてくれたら嬉しいなって...」
桜はまた涙を流す。俺の頬にも涙が伝った。
俺が伝えられなかった桜を勇気づける言葉を、こんなにも自然に送ってくれる存在が居てくれるコトが本当に嬉しかった。
「私がこんな風になってるコトも知らないのに、生きてって言ってくれたのが嬉しかったんだ...」
俺は桜を抱きしめた。
色んな感情や言葉が心を巡る。その中で1番伝えたい言葉を俺は伝えた。
「俺も桜に生きて欲しいよ」
「ハハッ。痛いよ...お兄ちゃん...」
「...ごめん」
俺は強く抱きしめていた力を弱める。それでも離れたくなかった為、優しく抱きしめ続けた。
「...本当...いたいよ...」
絞り出すように告げられた言葉。
その時の桜がどんな表情をしていたかは、泣いていた俺は見るコトができなかった。
桜に生きる気力を芽生えさせてくれた日。
俺はこの日を一生忘れないと思った。
俺は病室のドアを開ける。
「桜、きたぞ...」
桜は俺の声に気づいていないのか、ずっと窓の外を見続ける。
「...桜?」
「...ねぇお兄ちゃん」
桜は小さな声で俺に話しかける。
「...どうした?」
「私...さ...」
桜の声が震える。顔は見えないが涙を流していると分かった。
何かあったのかと駆け寄ろうとした時、その言葉は聞こえた。
「...生きたいなぁ...」
それは俺が何年も聞きたかった言葉だった。
小さく溢れた桜の想いに俺の瞳から涙が溢れる。
「...また満開の桜が見たいなぁ...」
桜が見つめる外には葉っぱすらついていない木があった。
その木は春になると満開の桜を咲かせる。
桜は今、来年の春に想いを馳せていた。
未来を想像する桜を想うと胸がいっぱいになった。
「...俺も桜と一緒に満開の桜見たいよ」
「...うん」
「来年だけじゃない、ずっと先でも一緒に見たい」
「......うん」
俺の方を向いた桜は涙を浮かべながら微笑んでいた。
「何かあったのか?」
「...Reiさんにね、好きな季節聞いてみたんだ。そしたら春だって答えてくれたの。どうしてですか?って聞いたら桜を見てると生きようって思えるからだって...。それでね、その後に言ってくれたんだ」
桜は話しながらスマホを大切そうに握りしめる。
「桜ちゃんも私にとって生きる元気を与えてくれる存在だよって。これからも生きて、こんな風にメッセージを送り合う存在で居続けてくれたら嬉しいなって...」
桜はまた涙を流す。俺の頬にも涙が伝った。
俺が伝えられなかった桜を勇気づける言葉を、こんなにも自然に送ってくれる存在が居てくれるコトが本当に嬉しかった。
「私がこんな風になってるコトも知らないのに、生きてって言ってくれたのが嬉しかったんだ...」
俺は桜を抱きしめた。
色んな感情や言葉が心を巡る。その中で1番伝えたい言葉を俺は伝えた。
「俺も桜に生きて欲しいよ」
「ハハッ。痛いよ...お兄ちゃん...」
「...ごめん」
俺は強く抱きしめていた力を弱める。それでも離れたくなかった為、優しく抱きしめ続けた。
「...本当...いたいよ...」
絞り出すように告げられた言葉。
その時の桜がどんな表情をしていたかは、泣いていた俺は見るコトができなかった。
桜に生きる気力を芽生えさせてくれた日。
俺はこの日を一生忘れないと思った。



