右手の小指を眺めている妹を眺める

アヤメ「のむ?」

缶ビールを飲みながらなんと聞いてみる

海「ん?ビール?」

アヤメ「発泡酒だけど」

海「・・・もらう」

海は19歳だったか・・・この国は18から飲酒が許可されているから合法

(ちなみに実際にヨーロッパの一部の国では18歳から飲酒は合法です)

私のその2つ上・・・どうでもいいか・・・

アヤメ「聞いてもいい?」

缶ビールをわたす

海「なに?」

プルタブを起こしながら

アヤメ「小指の感覚は現実と違う?」

首をかしげる

左手の小指をこちらに向ける

海「さぁ?」

小指を絡める

アヤメ「力の加減って・・・」

海「無意識かな・・・違和感なかったけど・・・」

アヤメ「そっか・・・」

よく考えてみたら私は人間同士の接触はテストしていない

アヤメ「明日の昼間でいいんだけど・・・一緒にログインしてくれない?」

海「いいけど・・・なにするの?」

アヤメ「ん・・・そうだな・・・」

海「しようか?」

アヤメ「あなたから誘うの珍しいね」

海「今から」

アヤメ「は?・・・いいけど」

海「すこしのんでからね」

お酒は妹のほうが強い

あちらのほうも妹の方が・・・強いというのはおかしいか?

わたしのほうが先にいかされる

海「今から少しよってするでしょう?で、明日は昼間に仮想空間で飲んでからしてみたら?」

アヤメ「すばらし提案だとおもう」

そういえば性的なサービスのほうが感覚のデータが細かく作られているが・・・

まずは一般ようで試してみるか・・・

そういえばオブジェクトの人間 (NPC)とかの接触は試してないな・・・

レポートを読んでみるか・・・

さすがにオブジェクトの人間に性器は設定されていないと思うけれど

それを使うユーザーが出てくるとディストピアになりかねないか・・・

仮想空間の出資者にエロコンテンツのゲームとかVRのメーカーが入っていたから

その手の開発もどこかでされているとは思う

あまり性的サービスの方を覗いてみる気にはならない

噂では女性のユーザーの方が多いらしいけれど・・・

海「しよっか」

車イスでベッドまで移動して服を脱いでベッドの上に転がる

海「やさしくしてね」

アヤメ「それ、わたしのセリフ」

海「いつもいったあとにやり返すように必至に攻めるでしょ」

・・・かもしれない

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いかされたままさらにいかされた

海「・・・ごめん・・・眠い」

人の体をもてあそんで満足したかのように寝てしまった

・・・まぁ、いいか

明日、やりかえそう

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そういえば、気になっていたことがある

仮想空間に入る時

神経と意識を機械に接続する

ただし現実の体の生命活動を維持する神経はつないだままになる

当然、脳は共通で使う

脳を活動させるためには現実の体を維持する必要がある

呼吸と心拍、基本的な手足の感覚と5感を仮想空間に投影して現実側を遮断したことになっている

仮想空間にダイブしている人の触覚はどうなっているか

性感帯を刺激した場合、仮想空間の体が反応するのだろうか?

レポートには出てこない

明日、海にお願いして試してみようか

まぁ、先にログインしてもらって手をつないで感覚があったか、外部から通話かチャットをいれれば確認できるか・・・

いつの間にか眠ってしまったらしい。