「ふぅん? それならそれでいいんじゃない?」


別に、詩子の意見を否定するつもりはない。
ただ『絶交ゲーム』を始めたときには詩子の方がその気になっていたのに、今は逆転してしまったと感じているだけだ。


「とにかくさ」


私は気を取り直す塔に柏手を打った。
パンッといい音が周囲に響く。


「浩二と豊の写真を撮っておこうか」


写真を撮ってゲームに投稿すれば、絶交が成功したときの取得ポイントが表示される。
そのポイントを見てから考えても遅くはないはずだ。


「そう、だね、そうしようか」


詩子は渋々と行った様子で頷いたのだった。