ドライフラワー作りを実行して1週間。

ハンギング法は色は鮮やかとは言い難い。

枯れ具合はまだカラカラではない。

ドラインウォーター法は3日目あたりから、水分が抜け出した。

ハンギング法より色は残っている。

想像していたよりも鮮やかだ。

カラカラになるには更に2週間くらいかかるのではないか。

シリカゲル法は密閉した容器の中、シリカゲル漬けになった薔薇が、取り出せばまだ生きているのかと思うほど、色鮮やかだ。

グリセリン法はシリカゲル法よりも、さらに自然な感じの鮮やかさだ。

「へえ~、思ったよりも簡単にできるものなんだな」

副会長が4種類を見比べて触ろうか触るまいか、迷っていた。

「触らないでよ」

会計係が副会長を睨み、声を荒らげた。

「あの……温室の薔薇は根っこつきなんですよね。摘んでないんですよね」