霞月がいつになく熱くなっているのを感じる。

俺と椿に「なあ、やろう」と呼び掛けた。

「待てよ、先走るな霞月。副会長と会計にも話さないと」

「生徒会が一丸となるチャンスだろ」

霞月が俺に詰め寄った時だった。

副会長が入ってくるなり「何、面白そうな話で盛り上がってるんだ」と、訊ねた。

「自分たちばっかりズルいわよ」

続けて、副会長の後ろから、会計の声がした。

「よし、決定! 今日から生徒会は『探偵社生徒会』だ」

霞月は高らかに宣言した。