教室を出て昇降口まで行くと、そこでバッタリ都輝くんと会ってしまった。


都輝くんの隣には、金髪ロングヘアの綺麗な女の子がいる。


それを見た私は、なぜか胸がチクッと痛くなってしまう。


誰なんだろう、この子は。


「亜実ちゃん……久しぶりだね」


そう言ってニコッと微笑んでくれる都輝くんの顔色は、以前見たときよりも更に悪くなっている。

そんな彼を見て、私の胸は余計に痛む。


「亜実ちゃん、東くんと一緒なんだ?」

「う、うん。これから一緒に買い物に行くの」

「そうなんだ。東くんと仲良いんだね。少し寂しいけど、亜実ちゃんに仲の良い男子ができたのなら良かったよ。亜実ちゃんには幸せになって欲しいし」


都輝くんの言葉が、なぜか刃のように胸に刺さった。


「ねぇ、都輝。わたしたちも早く行こうよ」

「うん、そうだね。それじゃあ亜実ちゃん、東くんと気をつけて行ってきてね」


ロングヘアの女の子が都輝くんの腕に自分の手を絡ませると、二人は仲良さそうに歩いていく。


どうして私、さっきからこんなにも胸がザワザワして落ち着かないんだろう。