──────時はある日のお昼休み。



「はぁ〜〜、
久住くんと視線合わせたい〜」



お弁当を食べながら、
私、相川羽衣(あいかわうい)の、
目の前の机でうっとりする女の子が1人。



「陽七ってば、よくそんなこと言えるね、
噂通りなら、正真正銘の〝クズ〟じゃん」

「え〜!そこが良いんじゃん!
付き合うとかなると大変だけど、
割り切った関係で1回ぐらいはって!」

「.........、はぁ、クズも陽七もやばいわ、」



私の中学の時からの親友、
近原陽七(ちかはらひなな)は、
はっきり言って、面食いの恋する乙女。



でも、まぁ、そんなとこが、
なんだかんだ可愛いのが陽七だけど。