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モモがシャワー室に入ったのを見届けて、直人は散々モモに拒否されてしおれてしまった夕日にそそくさと近付いて行った。
「あー…何から言えばいいのかわかんねぇんだけどよ、夕日。
お前今日授業抜け出してヤッてたろ?」
「…なに」
ぐったりとソファーにもたれかかった夕日は気だるげに目を開き直人を視界に入れる。
「……いや、実はな、一時間目の後にモモがお前探しに授業抜けた」
「は?」
夕日は、気まずげに目を逸らして珍しく小さな声で言葉を発する直人を目を見開いて見つめた。
夕日が行為を終え、教室へ戻ろうとした時にパタパタと響いていたあの足音。
もしあれがモモのものだとしたら、若干距離が遠く避けられていたのにも納得できる。
最悪だ。
セフレとセックスしていた所をまさか本命に見られるなどと。
モモはいったいどんな気持ちで見ていたのだろうと考えると、夕日の背中には冷や汗が伝う。
嫉妬してくれるだろうか、呆れられるだろうか。でもモモから笑顔で、あの人が夕日の好きな人?と聞かれでもしたら死にたくなってしまう。
どうしよう、どうしようと考える度に頭が真っ白になって行く。
胸が冷たい。
「夕日!お前っ、顔色悪いぞしっかりしろ!」
「あぁ…」
「俺も一緒に謝ってやるからよ…」
夕日はごめんと項垂れた。
それが誰に対してのものだったかはわからない。だが、直人はしばらく夕日に寄り添っていた。
モモがシャワーを出るまでの時間がいつもよりも長く感じる。
シャワーを出てきたモモは、頬が火照っておりなんだかいつもより色気があるように感じる。
そんな場合ではないというのに、夕日はゴクリと唾を飲んでしまう。
モモがどこに座ろうと視線を泳がすのを見て、夕日はサッとソファーから身を起こした。
譲られたソファーに、モモは不思議そうにおずおずと座り込む。
モモがシャワー室に入ったのを見届けて、直人は散々モモに拒否されてしおれてしまった夕日にそそくさと近付いて行った。
「あー…何から言えばいいのかわかんねぇんだけどよ、夕日。
お前今日授業抜け出してヤッてたろ?」
「…なに」
ぐったりとソファーにもたれかかった夕日は気だるげに目を開き直人を視界に入れる。
「……いや、実はな、一時間目の後にモモがお前探しに授業抜けた」
「は?」
夕日は、気まずげに目を逸らして珍しく小さな声で言葉を発する直人を目を見開いて見つめた。
夕日が行為を終え、教室へ戻ろうとした時にパタパタと響いていたあの足音。
もしあれがモモのものだとしたら、若干距離が遠く避けられていたのにも納得できる。
最悪だ。
セフレとセックスしていた所をまさか本命に見られるなどと。
モモはいったいどんな気持ちで見ていたのだろうと考えると、夕日の背中には冷や汗が伝う。
嫉妬してくれるだろうか、呆れられるだろうか。でもモモから笑顔で、あの人が夕日の好きな人?と聞かれでもしたら死にたくなってしまう。
どうしよう、どうしようと考える度に頭が真っ白になって行く。
胸が冷たい。
「夕日!お前っ、顔色悪いぞしっかりしろ!」
「あぁ…」
「俺も一緒に謝ってやるからよ…」
夕日はごめんと項垂れた。
それが誰に対してのものだったかはわからない。だが、直人はしばらく夕日に寄り添っていた。
モモがシャワーを出るまでの時間がいつもよりも長く感じる。
シャワーを出てきたモモは、頬が火照っておりなんだかいつもより色気があるように感じる。
そんな場合ではないというのに、夕日はゴクリと唾を飲んでしまう。
モモがどこに座ろうと視線を泳がすのを見て、夕日はサッとソファーから身を起こした。
譲られたソファーに、モモは不思議そうにおずおずと座り込む。

