拾ってくれそうな人を探すために、同じような景色の場所を迷路のように進んだ。
「ピカピカの人、ダメ。ぽよぽよの人、ダメ……
むぅ」
どんな人がいいんだろうと少女は頭の中に今までに接したことのある人を思い浮かべる。
1596番2530番など何人かがチラチラと頭をよぎるが、どの人ともそれほど会話をした覚えがなかった。
「03番ん……」
少女は自分の意思で行動を起こしたことが無いため、どうすればいいのかわからなかった。
どこかの路地裏に回り込むと、地面で誰かが眠っているようだ。
ネオンのライトが届いておらず暗くてよく見えなかったが、パッと見はキラキラもぽよぽよもしていない。
少女はそれならばこの人に拾ってもらおうと近付いていく。
少女は目がいい方であり、光のほとんど届かない暗いところでもある程度は見えている。
倒れている男から流れ出ている、少女にとっては見慣れた赤が見えた。
後頭部が切れたようで、そこからかなり出血をしている。
服から覗く腹にもかなりの数の殴打痕があった。
地面に広がった流れ出た血痕は、男の怪我の壮絶さを直に表しているようだ。
「ねえねえ拾ってー」
とりあえず少女は男の傍にしゃがみこみ、男の怪我も構わずに彼を揺すった。
「ピカピカの人、ダメ。ぽよぽよの人、ダメ……
むぅ」
どんな人がいいんだろうと少女は頭の中に今までに接したことのある人を思い浮かべる。
1596番2530番など何人かがチラチラと頭をよぎるが、どの人ともそれほど会話をした覚えがなかった。
「03番ん……」
少女は自分の意思で行動を起こしたことが無いため、どうすればいいのかわからなかった。
どこかの路地裏に回り込むと、地面で誰かが眠っているようだ。
ネオンのライトが届いておらず暗くてよく見えなかったが、パッと見はキラキラもぽよぽよもしていない。
少女はそれならばこの人に拾ってもらおうと近付いていく。
少女は目がいい方であり、光のほとんど届かない暗いところでもある程度は見えている。
倒れている男から流れ出ている、少女にとっては見慣れた赤が見えた。
後頭部が切れたようで、そこからかなり出血をしている。
服から覗く腹にもかなりの数の殴打痕があった。
地面に広がった流れ出た血痕は、男の怪我の壮絶さを直に表しているようだ。
「ねえねえ拾ってー」
とりあえず少女は男の傍にしゃがみこみ、男の怪我も構わずに彼を揺すった。

