モモがペンを置くと、奈子はそうだ、と思いついたように軽く手を叩いてモモに提案をした。
「ねぇモモちゃん、もうすぐ授業終わるし、夕日様が気になるなら探しに行ったらどう?」
「お前ッ!」
直人は大きく声を出してしまい、慌てた様子でバッと自分の手で口を塞いだ。
少し顔を青ざめさせている直人が何を危惧しているのかはわからないが、元より好奇心の強い性質であるモモにとってその提案は魅力的であった。
そうしようかなと軽く返すと、直人はその顔色をますます悪くさせた。
「モモちゃんは夕日様の居そうな場所知らないの?」
「わかんない。
いつの間にかいなくなってた」
いつもならモモに一言言ってからどこかへ行くのに。
それは夕日の自由であるからモモに非難する理由はないのだが、気になるものは気になるのだ。
そうしているうちにチャイムが鳴り授業が終わる。
どうやらこの討論の答え合わせは次回の授業に回されるようだ。
奈子と直人は一緒に探してはくれないらしく、モモ一人で探すことになった。
「頼む…、夕日を、アイツを嫌いにはならないでやってくれ」
「?
モモは夕日を嫌いにはならないよ?」
モモは笑顔の奈子と何かを言いたげな直人に見送られて教室を出た。
「ねぇモモちゃん、もうすぐ授業終わるし、夕日様が気になるなら探しに行ったらどう?」
「お前ッ!」
直人は大きく声を出してしまい、慌てた様子でバッと自分の手で口を塞いだ。
少し顔を青ざめさせている直人が何を危惧しているのかはわからないが、元より好奇心の強い性質であるモモにとってその提案は魅力的であった。
そうしようかなと軽く返すと、直人はその顔色をますます悪くさせた。
「モモちゃんは夕日様の居そうな場所知らないの?」
「わかんない。
いつの間にかいなくなってた」
いつもならモモに一言言ってからどこかへ行くのに。
それは夕日の自由であるからモモに非難する理由はないのだが、気になるものは気になるのだ。
そうしているうちにチャイムが鳴り授業が終わる。
どうやらこの討論の答え合わせは次回の授業に回されるようだ。
奈子と直人は一緒に探してはくれないらしく、モモ一人で探すことになった。
「頼む…、夕日を、アイツを嫌いにはならないでやってくれ」
「?
モモは夕日を嫌いにはならないよ?」
モモは笑顔の奈子と何かを言いたげな直人に見送られて教室を出た。

