「じゃあ…っ!?」
モモから札を引こうとした瞬間だった。
シャアアアア!と倉庫のシャッターが勢いよく開かれる音がし、朝日は素早く警戒し幹部室の扉を開ける。
「奥の部屋に閉じ篭っとけ」
モモは何かあったのだろうかと緊張感を持ってそれに頷いた。
朝日は外を見下ろし、
そしてゆっくりと困ったような表情で非難しようとしているモモを見下ろす。
「悪い、大丈夫だ」
朝日は呆れたようにため息をつくと、入ってきやすいようにドアを開けておいた。
誰が入ってくるんだろうとモモは身構える。
だがそこで入ってきたメンバーを見て、モモはまず困惑した。
目の前にはモモを置いて学校に行ったはずのチームメンバーと、
もう会えないと思っていた、華がいた。
つい数時間前に見送ったと思っていたのだが、実は朝日と過ごす時間が楽しくて長時間経っていたのに気がついていなかっただけなのだろうか。
いや、時計はしっかりと三時間を示している。
「モモ、朝日に遊んでもらってたの?」
「ちゃんと勉強もしてたー」
夕日は手慣れた様子で偉いねと頭を撫でると、モモを持ち上げソファーに座る。
「朝日、油断した」
何かをしでかしたかのように言う直人が、素早くスマホを弄りその画面を朝日に突きつける。
見るなとは言われなかったため、モモも体を乗り出して何が書いてあるのかを目で追う。
夕日は先に見ているのか特に興味を示している様子はなく、モモが落ちないように腕に力を込めただけだった。
“速報!あのBeingに姫が出来たかも!”
そんな文字の下には写真が添付されている。番号がモザイクになっているが、そこに大きく写っているものは幹部がいつも用いている黒塗りの車だ。
近くには直人の姿と、上下スウェット姿の女の姿があった。
モモから札を引こうとした瞬間だった。
シャアアアア!と倉庫のシャッターが勢いよく開かれる音がし、朝日は素早く警戒し幹部室の扉を開ける。
「奥の部屋に閉じ篭っとけ」
モモは何かあったのだろうかと緊張感を持ってそれに頷いた。
朝日は外を見下ろし、
そしてゆっくりと困ったような表情で非難しようとしているモモを見下ろす。
「悪い、大丈夫だ」
朝日は呆れたようにため息をつくと、入ってきやすいようにドアを開けておいた。
誰が入ってくるんだろうとモモは身構える。
だがそこで入ってきたメンバーを見て、モモはまず困惑した。
目の前にはモモを置いて学校に行ったはずのチームメンバーと、
もう会えないと思っていた、華がいた。
つい数時間前に見送ったと思っていたのだが、実は朝日と過ごす時間が楽しくて長時間経っていたのに気がついていなかっただけなのだろうか。
いや、時計はしっかりと三時間を示している。
「モモ、朝日に遊んでもらってたの?」
「ちゃんと勉強もしてたー」
夕日は手慣れた様子で偉いねと頭を撫でると、モモを持ち上げソファーに座る。
「朝日、油断した」
何かをしでかしたかのように言う直人が、素早くスマホを弄りその画面を朝日に突きつける。
見るなとは言われなかったため、モモも体を乗り出して何が書いてあるのかを目で追う。
夕日は先に見ているのか特に興味を示している様子はなく、モモが落ちないように腕に力を込めただけだった。
“速報!あのBeingに姫が出来たかも!”
そんな文字の下には写真が添付されている。番号がモザイクになっているが、そこに大きく写っているものは幹部がいつも用いている黒塗りの車だ。
近くには直人の姿と、上下スウェット姿の女の姿があった。

