モモは、もうとっくにスウェットを身につけていた女の手を取って脱衣所の外へと引っ張って行った。
「ひゃぁあぁっ!」
「モモ?!」
モモはそのまま下っ端たちのいる場所を走り抜けていき、階段を駆け上がった。
階段を登りきり、モモは軽く乱れかけた息を整えた。
「…ぜぇっ、はぁ…はぁ…ここ、…登ってきても、良かったんですか…?」
「知らない!」
モモは階段の手すりから幹部たちの動向を見つめる。
みんなどうやら勝手に女を連れて階段を上がった事にはなにも言わないようで、それぞれがモモのいる所に向かって移動してくる。
「それほど厳しく立ち入りを制限しているわけではない、入れ」
朝日の承諾を受けて、モモは幹部部屋を開ける。
女はただモモの握る手に力を込めた。
そういえば、モモは夕日の股の間に座るとして、ソファーの数が足りない。どうすればいい?と夕日を見上げると、夕日は少し遅れて階段を登ってくる春馬を指差す。
見れば下から椅子を持ってきてくれているようで、流石は気遣いのできる彼らしい。
夕日がモモを股の間に抱え込んだので、女はモモの隣に椅子を置いた。
幹部部屋は大きさが下の階よりも大きくないため、その分冷えるのだ。
上に着ていたスウェットを洗濯に回されたモモにとってはその温度が少し肌寒く感じた。
モモは一旦女から手を離すと、夕日の来ていたサイズに余裕のあるスウェットの中に潜り込んだ。
ピタリと肌が密着して暖かい。
だがこれでは女と手を繋げない。
「右手出すー」
「あー俺が引っ込めんの?」
右手を譲って貰ったモモはそこから手を出し、女とまた右手を繋いだ。
女はなんだか唖然とした顔でモモを見ている。
夕日は服の中に戻された右腕で自然とモモのお腹を抱え込んだ。
「えっと…場所、そこでいいんですか?」
「ん!」
「大丈夫だ」
「ひゃぁあぁっ!」
「モモ?!」
モモはそのまま下っ端たちのいる場所を走り抜けていき、階段を駆け上がった。
階段を登りきり、モモは軽く乱れかけた息を整えた。
「…ぜぇっ、はぁ…はぁ…ここ、…登ってきても、良かったんですか…?」
「知らない!」
モモは階段の手すりから幹部たちの動向を見つめる。
みんなどうやら勝手に女を連れて階段を上がった事にはなにも言わないようで、それぞれがモモのいる所に向かって移動してくる。
「それほど厳しく立ち入りを制限しているわけではない、入れ」
朝日の承諾を受けて、モモは幹部部屋を開ける。
女はただモモの握る手に力を込めた。
そういえば、モモは夕日の股の間に座るとして、ソファーの数が足りない。どうすればいい?と夕日を見上げると、夕日は少し遅れて階段を登ってくる春馬を指差す。
見れば下から椅子を持ってきてくれているようで、流石は気遣いのできる彼らしい。
夕日がモモを股の間に抱え込んだので、女はモモの隣に椅子を置いた。
幹部部屋は大きさが下の階よりも大きくないため、その分冷えるのだ。
上に着ていたスウェットを洗濯に回されたモモにとってはその温度が少し肌寒く感じた。
モモは一旦女から手を離すと、夕日の来ていたサイズに余裕のあるスウェットの中に潜り込んだ。
ピタリと肌が密着して暖かい。
だがこれでは女と手を繋げない。
「右手出すー」
「あー俺が引っ込めんの?」
右手を譲って貰ったモモはそこから手を出し、女とまた右手を繋いだ。
女はなんだか唖然とした顔でモモを見ている。
夕日は服の中に戻された右腕で自然とモモのお腹を抱え込んだ。
「えっと…場所、そこでいいんですか?」
「ん!」
「大丈夫だ」

