倒れていた直後に飴を食べさせていたし、問題なく動けていてもおかしくはないだろうとは思う。
「あれ、え、モモちゃんがさっきの男の人、倒した?」
モモが何とか落ち着いてきたタイミングで、華はモモに声をかける。
混乱させてしまったようで、少し申し訳ない。
「それに関しては、後で俺から説明するね」
春馬が説明してくれるのならありがたい。
モモは詰めていた息をようやく吐き出し、体から力を抜く。
「怖い思いをしたばかりだけどごめん。
あの男に心当たりは?」
「昔に会ったことがあるみたい」
「なら、病院関係者がモモを連れ戻しにきたってこと?」
大体はそれで合っているとモモは大きく頷いた。
夕日は察するのが早いなと思う。
ケーキ屋を出ると、帰りは車を呼んでいたようで漆黒のフルスモーク車が真正面に停まっていた。
大量に買ったケーキを中に積み上げ中に入ると、静かにモモに視線が向けられる。
モモは二階堂の名前と会話の一部は一切口に出すことなく、状況をどうにか伝えようと話した。
「これからは嫌かもしれないけど、外ではトイレとかも絶対誰か一緒に行かせるからね!」
「あたしが我儘言ったせいで、ごめんなさい…」
春馬の言葉にはモモではなく華がしょぼんとしてしまう。
華のせいでモモが連れ帰られそうになった訳では無いので、そこは全面に訂正しておいた。
「…いや、しばらくは外に出さない」
「、それは嫌だ!」
メンバー達と過ごす時間は楽しいが、モモは外に出たい。
ショッピングモールでも、今日行ったケーキ屋でもいい。
夏休みをあの空間だけで過ごすのは軟禁されていた頃と状況が変わらないようで嫌だった。
「ごめん…、でもモモが心配で…
お願いだから俺から離れていかないで」
そう言う夕日はモモよりなんだか切なげで、まるで泣くのをこらえているような表情を浮かべておりモモは何も言えなくなる。
「狡いよ夕日は」
車が倉庫に着いてしまうまで、モモは抵抗せずにただ縋り付いてくる夕日に体を抱き締めさせたままでいた。
「あれ、え、モモちゃんがさっきの男の人、倒した?」
モモが何とか落ち着いてきたタイミングで、華はモモに声をかける。
混乱させてしまったようで、少し申し訳ない。
「それに関しては、後で俺から説明するね」
春馬が説明してくれるのならありがたい。
モモは詰めていた息をようやく吐き出し、体から力を抜く。
「怖い思いをしたばかりだけどごめん。
あの男に心当たりは?」
「昔に会ったことがあるみたい」
「なら、病院関係者がモモを連れ戻しにきたってこと?」
大体はそれで合っているとモモは大きく頷いた。
夕日は察するのが早いなと思う。
ケーキ屋を出ると、帰りは車を呼んでいたようで漆黒のフルスモーク車が真正面に停まっていた。
大量に買ったケーキを中に積み上げ中に入ると、静かにモモに視線が向けられる。
モモは二階堂の名前と会話の一部は一切口に出すことなく、状況をどうにか伝えようと話した。
「これからは嫌かもしれないけど、外ではトイレとかも絶対誰か一緒に行かせるからね!」
「あたしが我儘言ったせいで、ごめんなさい…」
春馬の言葉にはモモではなく華がしょぼんとしてしまう。
華のせいでモモが連れ帰られそうになった訳では無いので、そこは全面に訂正しておいた。
「…いや、しばらくは外に出さない」
「、それは嫌だ!」
メンバー達と過ごす時間は楽しいが、モモは外に出たい。
ショッピングモールでも、今日行ったケーキ屋でもいい。
夏休みをあの空間だけで過ごすのは軟禁されていた頃と状況が変わらないようで嫌だった。
「ごめん…、でもモモが心配で…
お願いだから俺から離れていかないで」
そう言う夕日はモモよりなんだか切なげで、まるで泣くのをこらえているような表情を浮かべておりモモは何も言えなくなる。
「狡いよ夕日は」
車が倉庫に着いてしまうまで、モモは抵抗せずにただ縋り付いてくる夕日に体を抱き締めさせたままでいた。

