「翔琉くんって、たしか高校生の時に付き合ってた子だったよね?」

翔琉の話はお母さんにはあまりした事がない、夜の仕事をしていたお母さんとはゆっくり話すこともあまり無かった、籍も入れちゃったから丁度いい、この機会にお母さんにも知っておいてもらうか。

「そう、卒業する前に一回別れたけど、また翔琉に捕まったちゃったの」
「捕まったって、、良い子じゃない、結衣のこと本当に大切に思ってるよ」
「知ってる、翔琉は昔から私を中心に動いてた、自分の夢も諦めて私を選んでくれた、いつでも私を優先してくれたんだよ」

「進藤っていう苗字だったんだね、、結衣はいつも翔琉、翔琉って言ってたから知らなかった、地元の子じゃないでしょ?」

「隣り町、ほら、お母さんのお姉さんの由紀子伯母さん家の近所だよ」

「えっ、由紀子の近く?」

なに、驚いた顔して、

「まさか、、翔琉くんに兄弟っている?」

「急にどうしたの? 歳の離れたお姉さんはいるけど、男兄弟の話は聞いたことがないよ」

「そ、そう、それならいいの」


変なの、何か気になる事でもあるのかな、


その時はそれ以上何とも思わなかったけど、
それから1ヶ月後、私は衝撃の事実を知る、