「カンナ!」
「あ」
公園の入口からわたしを呼んだのは、お兄ちゃんだった。
「ここにいたのか」
息、切れてる。
心配して探し回ってくれたのかな。
「回復するまでだぞ」
「へ?」
「奇妙な生き物の世話すんのは」
「お兄ちゃん……」
なんだかんだ、優しい。
お兄ちゃんは、わたしのワガママに付き合ってくれる。
「ずぶ濡れじゃねえか。風呂わかしてきたから、先に入れよ」
そう言って、傘を差し出してくれる。
ごめんね。
ありがとう。
「いなく、なっちゃった」
「は?」
「嫌われたのかも」
「そうか」
コウモリちゃん。
どうか、無事でいて。
「帰るぞ」
「……うん」
待てよ。
なにか、忘れているような。
――――ハッ!
そういえば、あの男の子!


