空手は厳格な競技なため、ルールも細かく決められている。

【組手のルール】
・8メートル四方のエリア内で1対1で対戦する。
・競技場の四角に配置される副審(4人)と、常に至近距離で見守る主審(1人)の計5人の審判員がいる。
・競技エリア外に出る行為、不活動行為、掴み行為はペナルティとされる。
・ペナルティはC1とC2に分けられ、どちらかのカテゴリーで注意を4回受けると即失格。
・採点は技の難易度(有効(1p)技あり(2p)一本(3p))で判定される。
・試合終了時にポイントの多い方、又は先に8p差を付けた方が勝利者となる。
・同点の場合は先取した方、双方無ポイントの場合は判定で勝敗が決まる。


判定されるポイント(攻撃)にも、幾つかの決まりごとがある。

・正しい姿勢とキレのある力強い正確な技。
必ず正確な呼吸法を用いて、正しい構えの姿勢からキレのある技を繰り出さなければならない。
不意打ちのような技は反則行為となる。
勿論、挑発行為は論外。

・攻撃時は(技を出す時)必ず、気合を伴わなければならない。
『セイヤッ』『えいっ!』などの発声が必須である。

・残心を取らなければ、判定されない。
技を繰り出した後に、防御体勢(残心)が取れなければポイントにならない。
一発必殺とばかりに技を出しただけでは、ポイントは加算されないということ。

頭・顔・首・胸・お腹・脇腹・背中などが有効箇所で、喉・腕・足・手・大腿などは無効箇所となる。
よって、下段攻撃を決めるには、足払いをして相手を倒し、的確な箇所への突きをした上で防御体勢を取り、流れるような一連の技で一本(3p)となる。