さっちゃんの彼氏 マーくんは遊び人だったというのもあって、半年間は我慢させたと言ってたし。
ちーちゃんの彼氏 尚理くんは中学部は一緒だったけど、高校を別の所にすると決めた時に、離ればなれになるのが分かってて、お互いにそういう雰囲気になったと教えてくれた。
付き合ってたら、誰しも普通にしてることなのかもしれない。
好き同士なら、当然そういうことも含まれているのは分かってるけれど。
私は未だに自分自身に自信がなくて。
彼と何となくそんな雰囲気になっても、全力で逃げ回ってる節がある。
「今の彼氏とは、付き合って1カ月くらい?」
「1カ月?!」
「前の彼氏は3カ月目くらいだったけど、今の彼は年上ってのもあるから」
そうか。
年上の彼氏でリードされたら、甘いムードにもなりやすいのかも。
「しーちゃん達はまだでしょ」
「……やっぱり分かるよね」
「別におかしいことでもないし、むしろ、大切に思われてて羨ましいけど」
「羨ましい?」
「うん、羨ましい」
そんな風に思われてるだなんて。
「こういうことはさ、付き合ってる期間とか関係なくて。自然となるものだと思うよ」
「自然と?」
「うん。お互いに思い合ってて、自然とそういうことをしてもいいと思えた時が、その時だと思う」
「……」
「おねだりされて許すとか、賭け勝負して決めることじゃないからね?」
勝負好きな彼と、何かにつけて勝負していることを話したからだ。
それを知ってる園ちゃんが、彼女なりの言葉で励ましてくれた。
「けど、健全な男子高生だからね。ずーっとお預け喰らってると、つい出来心でみたいに、心に隙ができやすくなるから、そこはちゃんと捕まえておきなよ」
「っ……ん」



