“きちんと靴紐結んどけ”

「もーお姉ちゃん遅いよっ!」




「ご、ごめんね」



案の定、遅れて妹に怒られてしまった。




「咲、早く帰ってこなきゃと思って早く帰ったのにっ!」





「ごめんってば〜」



……私の妹、咲。



私とは真反対で、いっつもキャピキャピしてて、




友達も多い。







「お姉ちゃん、この焼き芋買っちゃお!」




「なに言ってるの、まだ5月なのに……」



普通は秋に食べるものでしょ……?



「えー咲、焼き芋好きなのに」




……それは知ってるよ……あはは。




「今日はお金あんまり持ってきてないの」





今私たちは母に頼まれて、スーパーで買い物をしている。





「……はぁーい」








なんだか、つまらなそうに返事をした咲。






「あ、そうだお姉ちゃん!今日さ、先生に呼び出されてた先輩知ってる?」



私は野菜を選びながら適当に返事した。









「特にしらないけどー」





「えー、黒鳥先輩だよ!!」





その言葉で、



こころちゃんの言葉を思い出した。





『頭良くて、運動神経いいらしい!でもね……不良なんだって!だから、学年一の不良イケメンらしいよ』




「それって……不良って噂の?」



「なんだ〜知ってるんじゃん」



……名前しか知らないけど……。




「うん……ちょっとだけ。」



「滅多に来ないらしいんだけど、今日は来てたみたいでね、それで友達に連れてみに行ったの」




滅多に来ないんだ……成績とか大丈夫なのかなぁ……。





「そしたらね、めっちゃくちゃイケメンだったの!!」








……へ、へぇ……そ、そうなんだ……。






「でも咲は不良苦手やから、諦めるけど、まじカッコよかった……!!」




あ、諦めちゃうんだ……確かに、怖い人は嫌だよね……。



「そうなの……?」






「でもお姉ちゃんどうでもいいって思ってるでしょ!」



「思ってないよ!!ちょうど今日のお昼も友達と話してたの。」



すごい教えてくれたんだから……!


「そうなんだ〜、こころちゃん?」


「うん。」


「同じクラスっていいね」


うん、今の5人が、1番大好きだ。



「……うんっ」






「よーしじゃあ咲も、恋愛も勉強も友情も頑張るわ!」




「……ふふっ、頑張れっ」





……でも、私より明らかに、咲はすごい。




テストの点数も、コミュ力も、






……身長も……あはは。






「お姉ちゃん!今日の夕ご飯お寿司にしようよ〜」



「なんでよ、もう決めてるよっ」






……それでも、




お姉ちゃんとして、私もできることは頑張ろう。